自動車業界を中心に、スタンダードになりつつあるMBD開発

かつて制御ソフトウェアの開発手法として登場したMBD。現在は自動車業界を中心に、制御対象となるプラント(メカ・エレキ領域における設計開発)へとMBDの開発概念を適用するケースが急増しています。テクノプロ・デザイン社は自動車など製造業界での豊富な知見・実績をふまえ、MBD開発の支援を展開しています。

MBD開発におけるプラントモデル、制御モデルの作成を支援

「MBD開発を適用したいが、知見がない」「ガイドラインに沿ったモデルが作成されていない」などのニーズに応えるため、業界標準に沿ったモデル作成からガイドラインの作成によるモデル作成の効率化、設計開発プロセスの手戻り削減までを実現していきます。

 

※MBDモデリングとは?

従来型の組込みシステム開発では、システム仕様書をテキストやフローチャートなどで作成していました。これを元にソフトウェア設計→コーディングの順序で進めていましたが、不具合が生じやすいフローとなっていました。そこで”動く仕様書”となる「モデル」を作成し、そのモデルをベースにシミュレーション機能を活用することで不備がないかをシミュレーションするなど、開発の効率化を進めていく開発手法を指します。

MBDの導入、要件定義~モデル作成までをシームレスに実現します。

 

課題毎の解決策

● Case1/EV 車両を軸とした制御開発のための2階層モデルの構築

<Before>想定課題
<After>課題解決

(令和2年度経済産業省補助事業へ参画)制御開発に役立つ物理モデルを構築したい。
可読性の高い「EV第2階層」モデルを作成。
経済産業省公開の「EV第1階層」モデルに対し、制御開発のためのマネージメントできる機能アイテムとしての物理モデルを構築した第2階層を実現する。成果としてはEV における熱マネの航続距離への影響等を定量的に可視化する事を目的とした。 METI要求に沿ったモデル作成、ガイドライン作成、検証を行い、可読性のよい成果物であると評価を得た。事例検証では、車室内への影響(日射やCo2濃度 )なども取り纏め、自技会での成果発表も行った。

想定される業界・部門

・自動車、建機、農機、産業機器、航空、宇宙などの業界
・制御を含み、試作、検証が必要となる機器を開発されている先行開発部門、設計部門、試作部門、検証部門など

実績

プロジェクト概要
目的:EV及び電動化車両の電マネ熱マネモデルの構築
対象企業:経産省、OEM、サプライヤ(令和2年度補助事業)
期間:12か月
規模:約90人月(OEM2社、サプライヤ3社、自技会との連携PJ)
成果:
METI要求に沿ったモデル作成、ガイドライン作成、検証を行い、可読性のよい成果物であると評価を得た。
事例検証では、車室内への影響(日射やCo2濃度 )なども取り纏め、自技会での成果発表も行った。

ツール・技術・提供体制

・4地域に開発センターを設置(神戸、名古屋、東京、福岡)
・モデルベース関連ツールでMBSE、RCP、ACG、MILS、SILS、HILSに対応する機器を保有(複数ベンダーの連携対応も可能)
MathWorks(Simscape、Simulink、他ツール全般を保有)dSPACE(SCALEXIO、MicroLabBox、ConfigurationDesk、
AutomationDesk、ControlDesk、SYNECT、ASM、VEOS、TargetLinkなど)、ANSYS(Twinbuilder)、
EAなど

アライアンス先

テクノプロ・デザイン社では、「先端技術を経済実装する」をミッションに、各企業とのアライアンスによるソリューションを提供しています。
・dSPACE Japan(エンジニアリングパートナーとして認定頂いています)
dSPACE JAPAN

・インテグレーションテクノロジー(MathWorks認定パートナー)
dSPACE JAPAN