機械設計エンジニア
T.K.
当社に転職したのは、2015年のこと。それまで日本メーカーや外資系企業など、色々な環境でキャリアを重ねてきました。エンジニアとして携わった領域も、携帯電話、プラスチック成型、モバイルプラットフォーム、ネットワーク機器、医療機器、アミューズメントなど、あらゆるジャンルに及びます。
特に10年ほど勤めた前職では、ハード、ソフトを問わず企画・製作・デザインに携わり、PR戦略の企画から予算獲得、事業計画の策定まで、寝る間も惜しみ取り組んでいました。そうこうするうちに、気づけば子どもは成人し、自分ももう50歳手前。「子育ても終わったし、そろそろ穏やかに暮らしたいな」と、ふと思い始めたころ、妻も「好きにすればいいよ」と笑ってくれました。
そこで、これまでの仕事で一番楽しかった「現場のエンジニア」に戻りたいと思い始めました。この希望を叶えられる場所だと思ったのが、テクノプロ・デザイン社でした。ありとあらゆる業界で実績があるから、時代時代で色々な仕事ができるだろうし、国内トップクラスの事業規模を築いていて事業基盤もしっかりしている。これからのエンジニア人生を安心して送れる体制は、何よりの魅力に感じましたね。
現在は大手メーカーのプロジェクトチームに入り、社内用バックカメラの機械設計に取り組んでいます。これまでの仕事では縁遠かったものの、自動車は個人的に一番好きなメカ。ですから、やりがい十分ですし、エンジニアとして働く面白さを日々味わっています。
未経験の分野とは言え、これまで培った経験を活かせるシーンも少なくありません。どういう用途のメカで、ユーザーが満足するポイントはどこにあって、どのような仕様が求められているのか。そうした、開発の核になるような「本質的な気づき」は、経験と場数を踏んでこそ得られるノウハウのひとつです。
ただし、それを「ベテランだから」とチームメンバーに上から目線で伝えることはしません。そうではなく、ディスカッションの場や日頃のコミュニケーションを通して、クライアントの若手エンジニアの「気づきを促すこと」を心がけています。さりげなく問題提起をして、本人たちに「こうすべきだ」と気づいてもらう。そうやって優秀な若手の方々の成長をサポートし、何かあれば何でも相談できるような存在になることこそ、私にできる役目なのかなと考えています。
これまでの経験を全て活かしながら、この年になってもエンジニアとして活躍できること。そして、毎日プロジェクトがトラブルなく、円滑に進んでいくこと。当たり前に聞こえるかもしれませんが、この当たり前が続くことが今の私にとっては、大きなやりがいです。
そうした日々の積み重ねの中で、お客様と当社、双方の許可を得た上で特許出願も5件ほど行ってきました。エンジニアの市場価値や実績を考えた時に、どんなプロジェクトに携わってきたか?どんな資格・スキルを持っているか?はもちろん重要です。ただ、これまでの経験から、「どんな特許を持っているか」ほど技術力を雄弁に語るものはない、とも思っています 。
当然。特許出願できるような機会は、技術力が求められるような価値ある現場と、それに取り組む機会があればこそ実現できるものです。そして、ここにはそのチャンスがある。ですから、周囲の若手社員にも「チャンスがあればやるべきだよ」と、これまた促すようにしていますね。
今の目標は、今後も5年10年とエンジニアとして価値を発揮し続けることです。それに自分の経験や知見を活かして、テクノプロ・デザイン社の成長にももっと貢献出来たら嬉しいですね。
例えば、当社の場合は全国で事業展開していて、あらゆる製品のメーカーとお取引を実現しています。これは他にはない優位性ですし、リソースも十分に有しています。エンジニアリングの支援以外にも、現場のニーズに応えるような様々なサービス展開が可能かもしれない。おせっかいかもしれませんが、そうした新しいビジネスモデルの提言などもしていければと思っています。
それにちょっと大げさな話ですが、業界全体の未来のためにも、「エンジニア」という仕事のイメージ自体を改善していけないものか、とも考えています。世界が飛躍的に進化してきたのは、技術革新が続いてきたからこそですよね。私にできることは小さいことかもしれませんが、創意工夫してエンジニアを子どもや若者の「なりたい仕事」にしていけたら、最高ですね。
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