細胞

初代培養
遺伝子導入・編集細胞の作製
発現・機能解析など

細胞領域における主な技術ラインナップ

LineupNo.01

Cell

初代培養

各種市販品を用いた初代培養、神経系を中心とした自家調製の初代培養が可能です。
薬剤添加後の発現・機能解析などが可能です。

LineupNo.02

Cell

遺伝子導入・編集細胞の作製

遺伝子導入・編集用のプラスミド、ウイルスの設計・調製から承ります。
遺伝子導入方法についてのコーディネートも可能です。

LineupNo.03

Cell

発現・機能解析

薬剤やUVなどの刺激を行った後での各種発現・機能解析が可能です。
薬剤だけでなく、お客様で開発中の機器の持ち込み評価も可能です。

細胞領域における主な事例紹介

LineupNo.01

Cell

初代培養

市販の初代培養細胞 (ヒト表皮角化細胞、ヒト間葉系幹細胞など)

正常ヒト角化細胞を用いたヒアルロン酸産生試験

正常ヒト角化細胞に被験物質を作用させ、培養上清中に産生されるヒアルロン酸をELISAで測定する。

提出物 金額 期間
報告書 500,000円~ 1か月程度

自家調製の初代培養細胞 (齧歯類胎仔由来のニューロン、グリア、肝細胞など)

マウス神経初代培養を用いた被験物質の評価

マウス胎児の大脳皮質より、神経細胞およびアストロサイトを単離し、初代培養する。神経細胞、アストロサイトのマーカーを、それぞれ、MAP2およびGFAPとし、そのタンパク質発現を蛍光免疫染色により確認する。神経細胞/アストロサイト共培養において、被験物質添加後の代謝関連物質 (ATP等) の濃度を測定する。

提出物 金額 期間
報告書 1,500,000円~ 7か月程度

LineupNo.02

Cell

遺伝子導入・編集細胞の作製

強制発現・調節性発現細胞

目的遺伝子強制発現細胞の作製

哺乳類細胞において発現させたい遺伝子をご指定いただき、目的用途に適した強制発現用プラスミドを設計・構築する。そのプラスミドをご提供いただいた細胞へ導入し、薬剤選択、クローン化を行い、Realtime RT-PCRによって導入遺伝子の発現を確認する。発現を確認できた細胞クローンを提出する。

提出物 金額 期間
細胞、プラスミド、報告書 1,400,000円~ 3か月程度

ノックダウン細胞 (siRNA、shRNA)

レンチウイルスベクターを用いた遺伝子 Knock down 細胞の作製

ご提供いただいた感染細胞にてshRNAを発現させる12種類のレンチウイルスベクターをそれぞれ、細胞株に感染させ、薬剤選択した (ベクターが安定導入された) 細胞を提出する。

提出物 金額 期間
細胞、報告書 2,900,000円 ~ 2か月程度

遺伝子編集細胞 (CRISPR/Cas9)

遺伝子ノックアウト細胞の作製

ご指定いただいた遺伝子を機能不全にさせるように切断するguide RNAを3種類設計し、その切断効率を細胞を用いて評価する。最も切断効率の良かった guide RNA と Cas9 を発現するプラスミドを調製し、細胞に導入後、安定導入されたクローンを単離する。各クローンについてターゲット領域のゲノム配列を確認し、ノックアウトされたと考えられるクローンを提出する。

提出物 金額 期間
細胞、プラスミド、プラスミド情報 2,500,000円~ 5か月程度
遺伝子編集細胞の作製と細胞の機能評価

哺乳類細胞でのCRISPR/Cas9系遺伝子編集に用いる guide RNA の設計と評価する。Guide RNAとCas9を併せて発現させるレンチウイルスベクターを調製し、その感染細胞での遺伝子編集を確認する。遺伝子編集細胞での薬剤応答性を遺伝子発現、細胞増殖等で評価する。

提出物 金額 期間
報告書 “1,320,000円/月
(ただし、試薬代は別途請求)”
6か月程度

LineupNo.03

Cell

発現・機能解析

RNA発現: リアルタイムPCR、ノザンブロット、マイクロアレイなど

核酸導入試薬の評価

4種類の導入試薬を用いて、各種条件でヒト癌細胞株に核酸を導入する。導入24、48時間後に細胞からRNAを抽出し、標的遺伝子の発現量をReal-time RT-PCRで定量的に評価する。

提出物 金額 期間
報告書 750,000円~ 1.5か月程度
人工核酸のin vitroおよびin vivoでの遺伝子ノックダウン効果の解析

はじめに培養細胞を用いたin vitro試験で数十種類の人工核酸を作用させ、標的遺伝子のmRNA解析を実施し、ノックダウン効果が高いものを選別する。次にマウスを用いたをin vivo試験で、投与量、投与回数、期間を検討し、標的臓器における標的遺伝子のノックダウン効率および毒性を解析する。最適な投与条件を決定後、個体数を増やし、標的遺伝子のノックダウン効率とそれに伴う表現型を解析する。

提出物 金額 期間
報告書 5,000,000円 ~
(スポット型のトータルとして)
3か月程度

タンパク質発現: ウエスタンブロット、免疫染色、フローサイトメトリー、ELISA、AlphaScreen/AlphaLISAなど

遺伝子発現のUV感受性に与える影響の評価

UV高感受性の細胞に、調製した4種類のレンチウイルスベクターを用いて遺伝子導入し、それらの細胞における導入遺伝子の発現をウエスタンブロットにて確認する。遺伝子導入細胞にUVを照射し、コロニー形成能の比較から、導入遺伝子のUV感受性に与える影響を評価する。

提出物 金額 期間
報告書 3,300,000円 ~ 4か月程度
コラーゲン産生促進評価

ヒト皮膚線維芽細胞に被験物質1種類および対照物質1種類をそれぞれ添加し、培養上清中のI型コラーゲン産生量を ELISA にて定量、比較する。

提出物 金額 期間
報告書 350,000円 ~ 1.5か月程度

増殖・細胞死・老化

培養器材が薬剤感受性に与える影響の評価

性質の異なる培養ディッシュ上での、肺癌細胞株の薬剤応答性 (細胞増殖) を評価する。素材が異なる3種類の培養ディッシュ上に肺癌細胞株を播種し、2種類の薬剤の希釈系列をそれぞれ添加する。薬剤添加48時間後に細胞数を評価するためのMTSアッセイを行い、それぞれの培養ディッシュにおけるそれぞれの薬剤のIC50を求める。同様の実験を異なる日に行い、数値の再現性を評価する。

提出物 金額 期間
報告書 700,000円~ 1か月程度

遊走・走化性

cell migration 試験

細胞遊走アッセイプレートを用いて、細胞単層に無細胞領域を作製する。一定期間培養後、蛍光顕微鏡で撮影した画像の解析・数値化を行い、遊走活性への被験物質による作用を評価する。

提出物 金額 期間
報告書 600,000円~ 1.5か月程度

代謝・分泌・酵素活性

アンジオテンシン変換酵素に対する被験物質の阻害評価

血管の収縮に関わるアンジオテンシン変換酵素に対する阻害能から、血圧降下への関与を調べる。酵素1種類に対して、被験物質1種類および対照物質1種類のIC50を算出する。

提出物 金額 期間
報告書 400,000円 ~ 1か月程度
チロシナーゼ活性阻害評価

メラニン色素合成の主酵素であるチロシナーゼの阻害力から、しみ予防能を評価する。マッシュルーム由来チロシナーゼを用いた測定系にて、被験物質1種類および対照物質1種類の阻害作用を評価する。

提出物 金額 期間
報告書 170,000円 ~ 1か月程度

リン酸化

被験物質が誘発する受容体タンパク質のリン酸化の評価

ご提供いただく細胞株に各種被験物質を添加し、一定時間後におけるリン酸化された標的受容体タンパク質をELISAにて測定する。

提出物 金額 期間
報告書 600,000円~ 1か月程度