タンパク質

タンパク質精製
分子間相互作用解析
熱安定性解析など

タンパク質領域における主な技術ラインナップ

LineupNo.02

Protein

ペプチド合成

環状、デンドリマーなど特殊な構造を持つもの、薬剤等の低分子化合物をコンジュゲートさせたものなどの合成にも対応します。

LineupNo.03

Protein

ペプチドの生理活性評価

タンパク質レベル、細胞レベルでの生理活性を評価します。

LineupNo.04

Protein

分子間相互作用解析

標的タンパク質間の相互作用を解析します。
使用するタンパク質については、目的に応じて適切な発現系を選び調製できます。

LineupNo.05

Protein

その他解析

精製タンパク質を試料としてタンパク質の各種性状解析、条件検討を行います。

タンパク質領域における主な事例紹介

LineupNo.01

Protein

タンパク質精製

大腸菌タンパク質発現系による調製

3量体組換えタンパク質の発現精製

ヘテロ複合体を形成する3種類のタンパク質を発現するプラスミドベクターを構築する。それを大腸菌に導入して組換えタンパク質を発現させる。Ni-NTAアフィニティクロマトグラフィ、陰イオン交換クロマトグラフィ、およびゲルろ過クロマトグラフィにより精製することで、シングルピークの高純度ヘテロ複合体タンパク質を調製する。

提出物 金額 期間
プラスミド、組換え大腸菌、精製タンパク質、報告書 2,500,000円~ 3か月程度
大腸菌発現系を用いた組換えタンパク質調製およびその産業第二種使用申請

Hisタグ融合タンパク質を発現するプラスミドベクターを構築する。それを大腸菌に導入し、組換えタンパク質を発現させる。Ni-NTAアフィニティクロマトグラフィ等により、Hisタグ融合タンパク質を調製する。産業用途の組換えタンパク質調製を行うため、経済産業省に産業第二種使用等の確認申請を行う。

提出物 金額 期間
プラスミド、精製タンパク質、産業第二種使用等確認申請書、報告書 1,500,000円~ 2か月程度

酵母タンパク質発現系による調製

Pichia酵母発現系を用いたHisタグ融合タンパク質の発現精製

Hisタグ融合タンパク質を分泌タンパク質として発現するプラスミドベクターを構築する。それをPichia酵母に導入して組換えタンパク質を分泌させる。Ni-NTAアフィニティクロマトグラフィにより、酵母培養上清からHisタグ融合タンパク質を調製する。

提出物 金額 期間
プラスミド、組換え酵母、精製タンパク質、報告書 2,000,000円~ 3か月程度

昆虫細胞タンパク質発現系 (Sf9/High five cell) による調製

昆虫細胞-バキュロウイルス発現系を用いた組換えタンパク質の発現精製

昆虫細胞においてバキュロウイルスを産生させるプラスミドベクターを構築する。それをSf9系細胞に導入し、バキュロウイルスを調製する。ウイルスの力価測定およびタンパク質の最適発現条件検討を実施した後に、組換えタンパク質を調製する。

提出物 金額 期間
プラスミド、精製タンパク質、報告書 2,500,000円~ 3か月程度

哺乳類培養細胞タンパク質発現系による調製

哺乳類細胞発現系を用いた組換えタンパク質の発現精製

DYKDDDDK融合タンパク質を発現するプラスミドベクターを構築する。それを293系またはCHO系細胞に導入し、組換えタンパク質を一過的に発現さる。最適発現条件を検討した後、アフィニティクロマトグラフィにより細胞質中のDYKDDDDK融合タンパク質を調製する。

提出物 金額 期間
プラスミド、精製タンパク質、報告書 2,400,000円~ 3か月程度

細胞培養上清からのタンパク質精製

組換え抗体の発現条件の検討および大量精製

組換え抗体 (IgG、Fab抗体、ScFv抗体および任意の人工デザイン抗体) を発現するプラスミドベクターを構築する。それを293系またはCHO系細胞に導入し、組換えタンパク質を一過的に分泌発現させる。最適発現条件を検討した後に、培養上清から組換え抗体を大量調製する。

提出物 金額 期間
プラスミド、精製タンパク質、報告書 2,500,000円~ 3か月程度

組織、細胞中の内在性タンパク質の精製

動物臓器からの酵素精製

ブタ臓器から目的酵素を、その活性を指標として、加熱処理、硫安沈殿、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィーの組み合わせによって精製する。必要に応じて目的酵素の阻害剤を固定化したカラムを作製し、アフィニティークロマトグラフィー等も検討する。

提出物 金額 期間
タンパク質、精製情報 2,000,000円~ 3か月程度

LineupNo.02

Protein

ペプチド合成

アセチル化、ビオチン化、リン酸化などの一般的な化学修飾ペプチド

リン酸化抗原ペプチドの合成

抗体作製のための抗原として、リン酸化ペプチド及び同配列の非リン酸化ペプチドを合成する。マレインイミド化KHLとコンジュゲーションのため、Cys残基を末端に配置し、N末端はアセチル化する。

提出物 金額 期間
合成ペプチド、精製情報 300,000円~ 1か月程度

環状ペプチド、デンドリマー等の構造が特徴的なペプチド

酵素阻害剤としての環状ペプチドの合成

酵素活性阻害ペプチドとして、環状ペプチドを合成する。N末端のアミノ基とC末端のカルボン酸をペプチド結合で結合させた環状ペプチドの他、Cys残基側鎖を利用したチオエーテル型環状ペプチドを合成する。

提出物 金額 期間
合成ペプチド、精製情報 400,000円~ 1.5か月程度

薬剤等の低分子化合物をコンジュゲートさせたオーダーメイドのペプチド

デキサメタゾンをコンジュゲートさせた酵素阻害活性ペプチドの合成

酵素活性阻害ペプチドのC末端側に特定の長さのリンカーを介してデキサメタゾンをコンジュゲーションさせたペプチドを合成する。

提出物 金額 期間
合成ペプチド、測定データ 350,000円~ 1.5か月程度
抗体に対するコンジュゲーション条件の検討

抗体を断片化し、露出したCys 残基を介したチオールカップリングによってタンパク質をコンジュゲートする一連の流れにおいて、断片化の反応条件、還元剤の種類及び濃度、コンジュゲート条件の各ステップを最適化する。

提出物 金額 期間
報告書 1,800,000円~ 3か月程度

LineupNo.03

Protein

ペプチドの生理活性評価

ペプチドの受容体アゴニスト活性の評価

ペプチドの受容体アゴニスト活性の評価

目的受容体シグナルが活性化されるとルシフェラーゼを発現するセルベースアッセイ系を利用し、ご提供いただいた25種類のペプチドについて、目的受容体に対するアゴニスト活性を評価する。

提出物 金額 期間
報告書 1,500,000円~ 2か月程度

LineupNo.04

Protein

分子間相互作用解析

プロテインアレイの構築

プロテインアレイの構築

コムギ胚芽無細胞系を用いて、任意のタンパク質群 (膜タンパク質ファミリー、転写因子ファミリー、ホモログタンパク質、点突然変異タンパク質群など) を96/384-well plate上に合成し、プロテインアレイを構築する。

提出物 金額 期間
プラスミド、プロテインアレイ、タンパク質情報 1,000,000円~
(発現ベクター100種類構築費用は別途3,000,000円~)
3か月程度

プロテインアレイを用いたハイスループットスクリーニング (HTS)

プロテインアレイを用いたタンパク質間相互作用検出系の構築

目的タンパク質と相互作用する因子を同定するために、コムギ胚芽無細胞系を用いて384-well plate上に1,000種類のタンパク質から成るプロテインアレイを構築する。AlphaScreenを用いたタンパク質間相互作用検出系を構築し、目的タンパク質と相互作用するタンパク質を同定する。

提出物 金額 期間
報告書 5,000,000円~
(発現ベクター1000種類の構築費用は別途30,000,000円程度)
2か月程度
(発現ベクター構築期間別)

表面プラズモン共鳴法による分子間相互作用解析 (Biacore T100)

受容体に対するタンパク質間相互作用のSPRによる解析

SPR (表面プラズモン共鳴法) を用いて、1種類の受容体をリガンド、6種類のタンパク質をアナライトとして5濃度条件での相互作用をセンサーチップ上で測定する。1:1-bindingモデル及び、必要に応じてbivalentもしくはtwo stateモデルを用いて、それぞれの相互作用の速度定数(ka, kd)及び平衡定数(KD)を算出する。

提出物 金額 期間
報告書、測定データ 1,000,000円~ 2か月程度

LineupNo.05

Protein

その他解析

熱安定性
解析

タンパク質の保存安定性の解析

DSF (示差走査フルオロメトリー) を用いて、10種類のバッファー条件 (pH、塩濃度、各種添加剤等) におけるタンパク質の変性温度Tmを測定し、最も熱安定なバッファー条件(保存に適するバッファー条件)を検討する。

提出物 金額 期間
報告書 550,000円 ~ 1か月程度

結晶化
条件検討

タンパク質の結晶化スクリーニング

タンパク質を96種各種沈殿剤存在下、Sitting-drop蒸気拡散法にて結晶化する。結晶が見られた条件について、24-well plate上でのHanging-drop蒸気拡散法を用いて展開する。結晶が得られた場合、メチレンブルー染色によってタンパク質結晶か、塩の結晶かを判定する。同一条件にて十分な数と質の結晶が得られた場合、クライオプロテクタントの検討を行う。

提出物 金額 期間
報告書 600,000円~ 2~6か月

酵素活性測定系
の構築

ペプチド分解酵素の活性測定系の確立

ヒトおよび齧歯類のペプチド分解酵素Aについて、3種類の蛍光基質ペプチドを用いた基質分解活性測定系を確立する。確立した系を用いて、既知の阻害剤の効果を評価する。

提出物 金額 期間
報告書 1,800,000円~ 4か月程度