Pythonで地図を描く ~Foliumで冒険マップを作ってみた~＃仕上げ・完成編

8.Adobe Photoshopの利用

必要なものはそろったので、以下の①、②のシーンを作っていきます。ここではAdobe Premiere Elements 15の写真の編集および動画の編集機能を使いました。

シーン①とシーン②

8.1 下準備

Adobe Premiere Elements 15の「写真の編集」を実行すると、choropleth.pngのタブ、画像(レイヤー0)が表示されました。クイック選択ツールで塗りつぶし部分を選択し、輪郭が破線になったことを確認します。

右クリックで「選択範囲をコピーしたレイヤー」をクリックします。

塗りつぶし部分のみのレイヤー1が、レイヤー0の上位に新たに生成されました。レイヤー0を非表示(目のマークをチェック)にし、ファイル→別名で保存→psdファイルとして保存します。保存名はchoropleth.psdとしました。

同じ画面でworldimagery.pngを開きます。choropleth.psdとは別のタブ(worldimagery.pngの名のついたタブ)で表示されました。

worldimagery.png タブをアクティブにした状態でCtrl+Aで全選択したあと、 choropleth.psdタブをアクティブにしctrl+Vでペーストすることで、worldimagery.pngがレイヤー2として最上位に追加されます。

レイヤー1をレイヤー2の上位にドラッグして配置し、クイック選択ツールでレイヤー1の領域を全選択します。

レイヤー2(worldimagery.png)を再びレイヤー1（塗りつぶし画像）の上位にドラッグし、レイヤー2をアクティブにした状態で破線のエリア内で右クリックし、「選択範囲をコピーしたレイヤー」をクリックします。

塗りつぶし画像と同じ形の、地形の色のついたレイヤー3が最上位にできました。

レイヤー3に対し「効果」タブからプルダウンで「モノトーン」を選択します。セピア色の画面を、中央の切り抜き画像に向けてドラッグし、茶色っぽい色味にします。「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択し、choropleth.psdとして保存します。

また、レイヤー1のみアクティブにしたものをrdpu_choropleth.psdとして保存します。

8.2 シーン①の作成

引き続きAdobe Premiere Elements 15の「写真の編集」を利用します。先ほど作成した輪郭画像Outline.pngを開きます。rdpu_choropleth.psdのタブの隣に表示されます。

outline.png タブをアクティブにした状態でCtrl+Aで全選択したあと、左隣の rdpu_choropleth.psdタブをアクティブにしctrl+Vでペーストすることで、outline.pngがレイヤー4として追加されます。

レイヤー4を、塗りつぶし画像レイヤー1の下にドラッグして移動させます。

「ツールオプション」の「図形」から黒い丸を選択します。

静岡県を中央に持ってきた状態で丸く切り抜き、rdpu_choropleth.psdとして保存します。

今まではAdobe Premiere Elements 15の「写真の編集」を使用しましたが、ここからは「動画の編集」を用いました。実際は以下のように、rdpu_choropleth.psdの塗りつぶしエリアを訪問地によって変更し、タイムライン上で思い出写真の上位 (ビデオ1、マップ画面の遷移)に配置することでシーンを作成しました。

8.3 シーン②の作成

Adobe Premiere Elements 15の「動画の編集」でビデオ1にoutline.pngを、ビデオ2にchoropleth.psdを指定します。下図のような画面になります。

補正ツールをクリックすると色味などの調整ができます。choropleth.psdに対し「カラー」や「照明」、「色温度と色合い」でさらに茶色っぽくなるような色設定を行うことで②の基礎的な部分ができあがります。

実際は以下のようにたくさんの画像や動画を貼りながら、シーン②を作成しました。

9.完成した動画の一部

動画にするとこんな感じになりました。ここまで1から作るのに、コンセプト検討、ゼロベースからの調査、実装で3か月かかりました。とてもいい勉強になったと思います。
ここまで見てくださった皆様、友達との思い出記録や家族旅行、お子様の成長記録などにも使ってみてはいかがでしょうか？