2021.03.18
FPGAに関わるASIC屋が、今すぐ知っておきたい量産FPGAの世界(2) ASIC屋が知らないFPGAの仕様範囲 / 考え方
#FPGA #ASIC #LSI #クロック #スキュー #座談会
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2021.03.18
#FPGA #ASIC #LSI #クロック #スキュー #座談会
1987年よりLSIに携わる。入社後、論理シミュレーションし試作品の作成、LSIのテスターで電気的特性の評価といった一連の業務を担当。その後タイミング設計と論理設計を15〜20年間従事する。
当初はgate arrayだったが、その後特定用途向けのASICの開発、論理設計だけでなくお客様との折衝も担当し30年ほど関わる。
半導体メーカーにてLSI設計開発
主にキャッシュディスペンサー・自動改札機・航空券発券機・PCのCD-RAMドライブなどの製品に関わる。
2000年10月 テクノプロ・デザイン社に入社
・自動車向け、エンジン制御・エアバッグ Etc マイコン設計開発
・ディスプレイ搭載回路基板設計開発、FPGA設計に従事。
仕様設計-詳細設計-試作-量産まで携わる。
また、現地中国人(上海)設計者指導、教育、アドバイザーまで様々なプロジェクトに関わる。
・2017年4月 CDA(キャリアデザインアドバイザー)着任
支店技術部組織構築補助、技術社員(エンジニア)のスキルアップ支援
株式会社テクノプロ テクノプロ・デザイン社
1997年 株式会社テクノプロ テクノプロ・デザイン社に新卒入社
人工衛星回路設計・ECU装置設計など約20年経験
現在、採用部門部長
北原 ー
しっかりしたFPGAの仕様を把握し、データとして取り入れてから設計をしないと、後々大変なことになると。
それさえ考慮してしまえば、高島さんの設計フローとFPGAのツールを使えば、動くものは出来上がりますね。
坂野 ー あとASICとFPGAの違いは、ASICはかなり緻密に作るんですよね。
例えば右上と左上とをクロックを同じ時間で到達させようとするとASICの場合、本当にそうさせようという努力をするんですね。
北原 ー バッファをどんどん入れてね。
坂野 ー
実際のディレイ(遅延)もシミュレーションにかけて到達時間を計算するんですよ。
それでほとんど狂いなくASICは緻密な設計をする。だから間違いが起きない。
FPGAは中身がわかっているようでいてわかってないから、できるだけ情報を集めます。どこからどこまでクロックスキューを切るの、とか、データとクロックの到達時間はどれぐらいのセットアップ ホールドを保てばいいの?とか。
FPGAは厳しい設計というよりは、多少ゆるい設計にしなければならない場所も出て来ます。
なので 危ない時は少し余裕を持った設計にすることもあります。
FPGAはスピード感をもってデータがでてくるような設計はしづらいです。
髙島 ー
FPGAが、温度や電圧、プロセスばらつきについてもスペックとして入っているのであれば僕の疑問は解消されました。
網目になっている、という利点もあるけど、厳しい設計をしなければならない時は、我慢してクロックを2つ目で取ろう、という設計をすることもあるんですね?
坂野 ー ありますね